Stripeの停止・制限

Stripeのアカウント停止に異議申し立てはできる?再審査の依頼方法と書き方

執筆 Chen·更新 2026年10月22日

「Stripe 異議申し立て」で検索すると、2つの別の話が混ざって出てきます。

  • アカウント停止への異議申し立て:アカウントの停止・制限を見直してほしいと、Stripeに再審査を依頼すること
  • チャージバックへの異議申し立て:購入者のカード会社が売上を取り消したとき、その取引について反論すること

この記事では主に前者を扱い、後者は最後に簡単に触れます。

まず通知をよく読む

再審査を依頼する前に、停止通知のメールとダッシュボードの表示を確認します。

  • 何が止まっているか:決済の受付、入金、またはその両方か
  • 理由として何が書かれているか:「サポート対象外の業種」「リスク」「情報の確認ができない」など
  • 残高の扱い:いつまで保留されるか、返金に充てられるか

理由が「情報の確認ができない」「追加情報が必要」であれば、資料を出せば解決する見込みがあります。「サポート対象外の業種」とはっきり書かれている場合は、再審査で覆る可能性は低めです。その場合も依頼はできますが、代わりの決済手段の準備を同時に始めてください。

再審査の依頼方法

一般的には次のどちらかです。

  1. 停止通知のメールに返信する
  2. ダッシュボードのサポート窓口から問い合わせる

どちらの場合も、1回で必要な情報をそろえて送ることが大切です。小出しにしたり、何通も催促したりすると、かえって時間がかかります。

伝えるべきこと

担当者が判断に必要な情報を、短く具体的に伝えます。

  1. 事業の説明:何を、誰に、いくらで、どのように提供しているか。2〜3文で。
  2. 提供の証拠:購入後の画面、納品・発送の記録、利用ログなど
  3. お客様対応の実績:返金率、チャージバック件数、問い合わせへの対応方法
  4. 各種ポリシーのURL:特定商取引法に基づく表記、利用規約、返金ポリシー、プライバシーポリシー
  5. 事業者情報:登記簿謄本や本人確認書類。登録した情報と一致していること
  6. 疑われそうな点の説明:売上が急に増えた理由(キャンペーン、メディア掲載など)や、返金が集中した理由

文面の例

いつもお世話になっております。〇〇(屋号)の△△です。 アカウント停止のご連絡を拝見しました。再審査をお願いしたく、当社の事業内容と資料をお送りします。

当社は、□□を個人のお客様向けに月額◯円で提供しています。購入後すぐにアカウントが発行され、ご利用いただけます(画面のスクリーンショットを添付します)。 直近6か月の取引◯件のうち、返金は◯件、チャージバックは◯件です。 先月の売上増加は、◯月◯日のキャンペーンによるものです。

特定商取引法に基づく表記:https://… 返金ポリシー:https://…

ほかに必要な資料があればお知らせください。よろしくお願いいたします。

やってはいけないこと

  • 感情的に抗議する、ポリシーそのものを批判する:判断材料にならず、印象を悪くするだけです
  • 事実と違う説明をする:書類と食い違えば、その時点で信用を失います
  • 申し立て中にサイトを大きく変える:何を売っているのかが分かりにくくなります
  • 別名義で新しいアカウントを作る:規約違反で、見つかればすぐに停止されます

通らなかったときの次の一手

再審査の結果は、数日で返ってくることもあれば、返事がないまま時間が過ぎることもあります。待っている間も売上は止まったままなので、並行して次の準備を進めます。

  • 残高の扱いを確認する:保留期間と入金予定日を記録しておきます。詳しくは売上金が凍結されたときの記事を参照してください。
  • 事前審査をする決済代行会社に申し込む:Stripeのように「使い始めてから審査」ではなく、契約前に事業内容を確認する会社なら、後から突然止まるリスクを減らせます。準備は審査の準備チェックリストを参考にしてください。
  • Stripeでの記録を保存する:取引履歴、返金・チャージバックの件数は、次の決済代行会社の審査でも役に立ちます。ダッシュボードにアクセスできるうちにエクスポートしておきましょう。

チャージバックへの異議申し立てについて

個別の取引でチャージバックを受けた場合は、Stripeのダッシュボードからその取引について証拠を提出して反論できます。提出期限があるので、通知が来たらすぐに対応してください。

  • 注文内容と金額、購入日時
  • 商品を提供した証拠(ダウンロード・ログイン履歴、配送記録)
  • 購入者とのやりとり
  • 購入時に同意を得た利用規約・返金ポリシー

チャージバックが増えるとアカウント停止の原因にもなります。予防策はチャージバックの記事にまとめています。

参考資料

よくある質問

Stripeに異議申し立て用のフォームはありますか?

アカウント停止について、決まった申し立てフォームが用意されているとは限りません。停止通知のメールへの返信や、ダッシュボードのサポート窓口から再審査を依頼するのが一般的です。

異議申し立てをすれば停止は解除されますか?

保証はありません。情報の不足や誤解が原因なら解除されることもありますが、業種そのものがStripeの方針に合わない場合は、申し立てても結論は変わらないことが多いです。

チャージバックの「異議申し立て」とは別のものですか?

別のものです。チャージバックへの異議申し立ては、個々の取引について購入者の申し立てに反論する手続きで、Stripeのダッシュボードから証拠を提出します。アカウント停止の再審査とは窓口も目的も異なります。