Stripeの停止・制限

Stripeのアカウントが停止されたら?最初の72時間でやるべきこと

執筆 Chen·更新 2026年10月21日

ある朝、Stripeから「お客様のビジネスをサポートできなくなりました」というメールが届く。入金は止まり、決済画面がエラーになり、サポートからは定型文が返ってくるだけ。

私自身、これを経験しました。そのとき最初に知りたかったことを、順番にまとめます。

0〜6時間:被害を最小限にする

1. 通知メールをよく読む

確認すべきは3点です。「停止(closed)」なのか「制限(restricted)」なのか、決済はまだ通るのか、入金はいつ再開されるのか。「追加情報の提出をお願いします」という制限なら、まだ審査の途中です。その場合はStripeの審査中・追加書類を求められたときを読んでください。

2. 決済画面にお知らせを出す

決済がエラーになっているなら、お客様はわけがわからないまま離脱します。「決済システムのメンテナンス中です。再開までしばらくお待ちください」といった短い告知を出しておきましょう。事実と違うことは書かないでください。

3. 新しいStripeアカウントは作らない

気持ちはわかりますが、うまくいきません。Stripeは代表者・口座・サイト・端末などで紐づけを行っています。2つ目のアカウントも停止される可能性が高く、「判断を回避しようとした」と見なされると、売上金の扱いにも影響しかねません。

6〜24時間:データとお金を守る

4. データをすべてエクスポートする

ダッシュボードから顧客、サブスクリプション、請求書、決済、不審請求(チャージバック)のデータをCSVでダウンロードします。経理にも、新しい決済サービスでの再設定にも必要です。

5. カード情報の移行について確認する

Stripeは、依頼すれば保存されたカード情報をPCI DSS準拠の別の決済事業者に移行できる場合があります。これができれば、サブスク会員にカードを登録し直してもらう必要がなくなります。受け入れ側が対応しているかを、移行先に早めに確認しましょう。

6. 保留のスケジュールを把握する

売上金は返金・チャージバックに備えて一定期間保留されるのが一般的です。詳しくはStripeで売上金が凍結されたらをご覧ください。

24〜72時間:決済を再開する

7. 異議申し立てをするか決める

停止理由が明らかな誤解(取扱商材を誤認されているなど)であれば、丁寧に一度だけ、根拠を添えて返信します。サイトURL、利用規約、返金ポリシー、商品の具体的な説明を揃えましょう。何通も送るのは逆効果です。書き方はStripeへの異議申し立て(再審査の依頼)の記事にまとめています。

8. 事前審査型の決済代行会社に申し込む

これが本当の解決策です。Stripeは「すぐ使える、審査は後から」というモデルです。今必要なのはその逆で、サービス開始前にきちんと事業を審査してくれる会社です。承認された時点で「何が認められているか」がはっきりします。なぜ後から止められるのかはこちらの記事で解説しています。

9. 審査書類を準備する

決済審査に落ちないための準備チェックリストにまとめていますが、最低限これだけは用意しておきましょう。

  • 登記簿謄本(個人事業主は開業届)と代表者の本人確認書類
  • 直近3〜6か月の決済実績(Stripeのエクスポートで可)
  • 特定商取引法に基づく表記、利用規約、返金ポリシー、プライバシーポリシーを掲載したサイト
  • 返金率・チャージバック率と、急増した時期があればその理由

10. お客様に案内する

新しい決済が使えるようになったら、カード情報を移行できなかったサブスク会員に、カード再登録のリンクをメールで送ります。

やってはいけないこと

  • 次の申込みで事業内容をぼかす、偽る。最も早く、再び停止される原因になります。
  • 慌てて全額返金する。返金は保留中の売上金から差し引かれます。求められた分だけ対応しましょう。
  • 保留期間中に来たチャージバックを放置する。一件ずつ反論資料を出しましょう。

参考資料

よくある質問

Stripeのアカウント停止に異議申し立てはできますか?

停止通知のメールに返信し、停止理由に対する反論資料を添えて再審査を依頼することはできます。ただし覆るケースは多くないため、並行して代わりの決済手段の準備を進めることをおすすめします。

別のStripeアカウントを作り直してもいいですか?

おすすめしません。Stripeは代表者情報、銀行口座、サイト、端末などでアカウントを紐づけています。新しいアカウントも停止される可能性が高く、保留中の売上金の扱いが不利になることもあります。

保留されたお金は戻ってきますか?

多くの場合、戻ってきます。返金やチャージバックに備えて一定期間保留されたあと、残りが登録口座に振り込まれるのが一般的です。保留期間はケースによって異なり、数か月に及ぶこともあります。実際の期間は通知の内容と、適用される契約条件で確認してください。