審査のしくみ
クレジットカード決済の審査に落ちる理由と、通過のための準備チェックリスト
日本でカード決済を導入する場合、決済代行会社とカード会社による加盟店審査があります。割賦販売法では、カード会社や一部の決済代行会社に加盟店を調査する義務が定められており、審査は形式的なものではありません。
逆に言えば、見られるポイントは決まっています。準備しておけば、通過の可能性は大きく変わります。
よくある審査落ちの理由
- サイトに必要な表記がない。 特定商取引法に基づく表記、返金・キャンセルポリシーなど。
- 商品・サービスの内容がわかりにくい。 何を買うと何が提供されるのかが、サイトから読み取れない。
- 価格や提供条件があいまい。 「お問い合わせください」だけで価格が書かれていない、など。
- 提供までの期間が長すぎる。 有効期間の長い商品は、提供されなかった場合のリスクが長く残ります。
- 誇大な表現。 「絶対」「必ず」「100%」といった言葉や、根拠のない効果の表示。
- 申込み内容とサイトの不一致。 申込書の事業内容とサイトに書かれた内容が違う。
- 業種がその会社の方針に合わない。 これは書類では解決できないため、合う会社を探すことになります。
申込み前のチェックリスト
サイト
- 特定商取引法に基づく表記(事業者名、住所、電話番号、代表者名、販売価格、支払時期、提供時期、返品・キャンセル条件)
- 利用規約、プライバシーポリシー
- 返金ポリシー(どんな場合に、どのように返金するか)
- 商品ごとの価格と、何が提供されるかの明確な説明
- 問い合わせ先(メールアドレスやフォーム)
- 審査用にログインが必要な場合は、審査担当者用のテストアカウント
商品設計
- 有効期間や契約期間が長すぎないか。私自身、担当者から商品の有効期間の長さがリスクになると指摘され、審査前に見直しました。
- サブスクの場合、解約方法がわかりやすく書かれているか
- 無料体験から有料に切り替わる場合、その旨と日付がはっきり書かれているか
書類
- 登記簿謄本(個人事業主は開業届など)
- 代表者の本人確認書類
- 仕入れ先や権利者との契約書・許諾書(他社の商品やライセンスを扱う場合)
- 過去の決済実績、返金率、チャージバック率(あれば)
セキュリティ
- EMV 3-Dセキュアへの対応。日本では、原則すべてのEC加盟店に導入が求められています。
- カード情報を自社サーバーで保持しない構成(非保持化)
「通すために隠す」は逆効果
商材をぼかしたり、別の商品のように見せたりして審査を通そうとするのはやめましょう。審査担当者はサイト、申込書、実際の決済データを照らし合わせます。後から発覚すれば契約解除になり、ほかの会社との契約も難しくなります。
事業内容を正直に伝えたうえで、その業種を受け付けている会社を探すのが、結局は一番の近道です。
Stripeの登録・有効化の段階で断られた場合は、Stripeの審査に落ちたときの原因と次の手も参考にしてください。
参考資料
よくある質問
個人事業主でもクレジットカード決済の審査に通りますか?
多くの決済代行会社が個人事業主の申込みを受け付けています。ただし、法人より確認書類が多くなったり、取扱商材によっては法人のみの受付になったりする場合があります。
一度審査に落ちたら、もう申し込めませんか?
サイトや書類の不備が理由であれば、修正して再申込みできることがあります。落ちた理由を推測し、改善してから申し込みましょう。ただし、事業内容を偽って申し込み直すのは絶対にやめてください。